大須賀 友晃 先生
医療法人社団大須賀医院 おおすが整形外科 理事長/院長
私が初めて大場整形外科様を訪問させていただいたのは、愛知医科大学整形外科教室の医局員として勤務していた平成22年6月のことです。
将来的な開業を考え始めた時分であり、大分県にスポーツ診療に力を入れている素晴らしい施設があると聞き、ほとんど面識のなかった大場先生にご連絡して施設見学をお願いしたところ、ご快諾いただきました。
見学させていただき、地域の方からトップアスリートまで対応できる素晴らしい施設であると認識しました。
その後、平成27年4月に医療法人社団大須賀医院おおすが整形外科を開院するにあたり、施設運営のモデルケースとさせていただきたく、経営担当者と再度ご訪問させていただきました。
この時は、自らの施設運営の参考とすべく、様々な視点から見学させていただきました。
大場整形外科様の特筆すべき点は、医師が診療に専念できる点および全ての業務がシステマティックに遂行されていることです。
診察時には電子カルテを代行入力する職員が同席し、医師が電子カルテを入力せずに患者さんへ向き合い診察に集中することができます。
また、治療計画はクリニカルパスに基づき、看護師が患者さんへ説明してくれるため、非常に効率良く診療を進めることができます。
また問診には看護師以外の職員(診療放射線技師、理学療法士など)が携わっており、全職員で患者さんへの医療サービスを提供しているという一体感を感じました。
また、アスリートの診療に力をいれておられ、2階に設置されている健康増進施設「大分スポーツリハビリテーションセンター」や人工芝グラウンドなどを用いて、多くのアスリートがフィールドへ戻ることをサポートしておられます。
当院は令和1年10月に新しい建屋へ移転しましたが、この新しい建屋の設計には大場整形外科様のレイアウト等を参考とさせていただき、運動設備や人工芝グラウンドを設置し、アスリートに対応可能な施設として運営しております。
大場整形外科様は入院病床および手術室を備えていらっしゃいます。
当院は手術設備を設けておりませんので詳細な見学はしておりませんが、手術からリハビリまで一貫して患者さんをフォローアップしていくことができることは大変意義の高いことであると考えます。
今回、大場整形外科様では新しい先生をお迎えする準備をされているとお伺いいたしました。
大場先生の下でスポーツ診療を学び実践していくことは、スポーツドクターを志す若い先生や、他病院で活躍されている整形外科医の先生にとって、医師としてのスキルを高めていく大きなチャンスであると思います。また、多くのスタッフが機能的に診療を支えてくださいますので、ストレスなく診療に専念することができることも魅力であると思います。
本来であれば私が大場先生の下で勉強したいとの強い想いがありますが、院長として医院を運営している身としては、残念ながらご助力することができません。
志のある先生が大場整形外科様でご勤務され、大場先生の下で勉強されると共に、多くの患者さんやアスリートの助けとなられることを願っております。